クリエイター ミュージックでは、トラックを使用するために次のオプションが表示される場合があります。
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ライセンスを取得する: 使用料を前払いすることで(一部使用料がかからないトラックもあります)、収益化の対象になっている動画で音楽を使用できます。収益化の対象になっていて音楽のない動画と同じ収益分配を受けられます。
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収益分配: 使用料の前払いなしで、動画の収益をトラックの権利所有者と分け合うことができます。
使用条件の詳細は、曲の使用方法を定義するものであり、トラックによって異なります。トラックの権利所有者は、トラックの使用条件の詳細を設定し、自分の裁量で変更できます。
- 使用許可取得済みの音楽を動画内で使用できる方法については、具体的な制限事項もあります。
- クリエイター ミュージックの一部のトラックは、ライセンスや収益分配の対象にならない場合があります。このようなトラックを使用すると、動画が Content ID の申し立てや著作権侵害による削除通知の対象となる可能性があります。
- トラックを動画で安全に使用するには、事前に使用条件の詳細を確認してください。
ライセンスの使用条件の詳細
ライセンスとは、他者が所有しているコンテンツの使用を法的に許可するものです。トラックのライセンスを購入する前に、その使用条件の詳細を理解し、ライセンスを購入するトラックの使用にあたって必要な許可を把握しておくことが重要です。
クリエイター ミュージックでは、音楽レーベルや音楽出版社など音楽の権利を所有している音楽パートナーから、音楽のライセンスを直接取得できます。権利所有者である音楽パートナーは、クリエイター ミュージックでライセンス供与するトラックに、ライセンス価格など使用条件の詳細を設定します。
ライセンスによっては、すべてのクリエイター向けに価格が決まっているものや、チャンネルの規模に基づいて価格がカスタマイズされているものがあります。一部のライセンスには料金がかかりません。たとえば、YouTube オーディオ ライブラリ ライセンス、クリエイティブ・コモンズ ライセンス、権利所有者から提供されるその他の無料ライセンスなどがあります。
ライセンスを購入しない場合は、動画が収益分配の要件を満たしていれば、収益分配を選択できます。
曲の長さとは、権利所有者が動画内での使用を許可したトラックの分量を表します。
ライセンス取得可能なトラックでライセンスを購入することにした場合は、時間の制限なく、動画内でその曲を好きなだけ使用できます。
ライセンス取得可能なトラックでライセンスを購入しない場合は、3 分を超える動画内で使用する曲の長さを 30 秒未満にすることで収益分配を選択できます。詳しくは、収益分配使用条件をご覧ください。
ライセンスを購入すると、ライセンスの有効な期限を示すライセンスの有効期限が表示されます。クリエイター ミュージック ストアの各トラックには権利所有者によって異なる規約が設定されているため、ライセンスの期間はライセンスを受けたトラックによって異なります。
クリエイター ミュージック マーケットプレイスから購入すると、同時にライセンスが開始されます。期限が切れると、そのトラックを含む動画には以下の条件が適用されます。
- 新しい収益化の規定
- 動画の公開設定の変更
- 新たな著作権の申し立て
動画の収益が中断されないようにするため、購入したトラックのライセンスを更新することができます。
- YouTube にアップロードされる複数の動画で使用できるのは、YouTube オーディオ ライブラリ ライセンスのみです。クリエイター ミュージックのその他の有料ライセンスはすべて、YouTube にアップロードされた 1 つの動画で 1 回限り有効です。
- クリエイター ミュージックでのライセンスを他のプラットフォームや YouTube チャンネルに移行することはできません。クリエイター ミュージックでのライセンスは、公開した動画で一度も使用されていない場合、YouTube チャンネル内の他の動画に移行できます。
- また、使用許可取得済みの音楽を動画内で使用できる方法については、制限事項もあります。詳しくは、クリエイター ミュージックの利用資格と制限事項をご覧ください。
収益分配の使用条件の詳細
収益分配の対象となるトラックを動画で使用する際に、動画の収益をトラックの権利所有者と分け合うことができます。収益分配を開始する前に、トラックの使用条件の詳細を理解し、トラックの使用にあたって必要な許可を把握しておくことが重要です。
クリエイター ミュージックの収益分配可能なトラックを使用する動画は、収益分配の対象となるために次の利用要件を満たす必要があります。
- トラックと動画の長さ: 適切な長さの動画に適切な長さのトラックを使用していること。
- トラックがライセンス取得可能だが、ライセンスの購入を希望しない場合は、3 分を超える動画内でトラックの使用が 30 秒未満の場合に、収益を分配できます。
- トラックがライセンス不可でも収益分配の対象である場合は、任意の長さの動画内でそのトラックを好きなだけ使用することで、収益を分配できます。
- 収益化に関する問題がないこと: 収益化に関する次のような問題が動画にあってはいけません。
- 公開のブロックや収益化が無効化につながる Content ID の申し立て。
- YouTube の広告掲載に適したコンテンツのガイドラインに関する違反。
- ライブ配信またはショート動画は不可: ライブ配信やショート動画で使うことはできません。詳しくは、YouTube ショートの収益分配についての記事をご覧ください。
利用要件は、権利所有者の裁量で変更される可能性があります。たとえば、収益分配可能なトラックを使用する動画をアップロードした後、権利所有者がトラックの収益化を無効にする可能性があります。これにより、動画の収益化が無効になります。利用規約の変更は、特定の地域に適用されることも、すべての地域に適用されることもあります。
曲の長さとは、権利所有者が動画内での使用を許可したトラックの分量を表します。
収益分配可能なトラック の場合は、時間の制限なく、動画内でその曲を好きなだけ使用できます。
ライセンス取得可能なトラックでライセンスを購入しない場合は、3 分を超える動画内で使用する曲の長さを 30 秒未満にすることで収益分配を選択できます。収益分配について詳しくは、こちらをご覧ください。
クリエイター ミュージックを利用して収益分配の対象となるトラックを長尺動画で使用する場合は、下の例に示すように、楽曲の権利調整費用をカバーするために、標準的な 55% の収益分配に対して調整が行われます。どのように調整されるかは、次の要素によって左右されます。
- 使用されるトラックの数: クリエイターが動画内で使用する収益分配の対象となるトラックの数(下の例を参照)。
- 楽曲の権利に関する追加費用: 演奏権など、楽曲の権利に関する追加費用をカバーするために差し引かれる金額です。差し引き率は最大 5% で、収益分配の対象となるクリエイター ミュージックのトラック全体の、楽曲の権利に関する追加費用の総計を反映したものになります。
例: 収益分配の対象となるトラックを 1 つ使用 |
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例: クリエイターは長尺動画で収益分配の対象となるトラックを 1 つ使用し、標準的な 55% の収益分配の半分(27.5%)を得ています。この例における楽曲の権利に関する追加費用の差し引き率は 2.5% です。 この動画で、クリエイターは総収益の 25%(27.5% - 2.5%)を得ます。 |
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例: 収益分配の対象となるトラックを 2 つと、使用許可取得済みのトラックを 1 つ使用 |
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例: クリエイターは長尺動画で収益分配の対象となるトラックを 2 つと、使用許可取得済みのトラックを 1 つ使用し、標準的な 55% の収益分配の 1/3(18.33%)を得ています。この例における楽曲の権利に関する追加費用の差し引き率は 2% です。 この動画で、クリエイターは総収益の 16.33%(18.33% - 2%)を得ます。 |
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